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バイカル禅とは?冬のバイカル湖で見られる不思議な現象

シベリアのバイカル湖は、冬になると「バイカル禅」と呼ばれる珍しい自然現象が発生します。大きな石が湖面上の薄い氷の「足」の上で絶妙にバランスをとり、まるで宙に浮いているかのように見えるのです。

バイカル湖は表面積3万㎢、琵琶湖の47倍の面積をほこり、海と見間違えるほどの大きさです。また、世界で最も深く最も古い湖であると同時に、淡水湖としては最大体積の湖でもあります。これはバイカル湖について最もよく知られている一面にすぎません。

 

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バイカル湖にはここでしか見られない神秘的な「バイカル禅」と呼ばれる現象が起きるのです。科学者たちは何年にもわたってこの珍しい現象を研究してきましたが、まだ全員を納得させる発生原因は見つかっていません。

 

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この現象の写真がネット上に出回り始めたのは4年ほど前のことですが、当初は編集された画像ではないかとの見方もありました。しかしその後、その画像が本物であること、また、ある条件を満たした場合に限って、冬季にこのような自然の芸術品がバイカル湖の表面で形成されることがあることがすぐに証明されたのです。

バイカル禅とは何なのでしょうか?簡単に説明すると、湖の凍った水面から数センチのところに細い氷の柱を脚にして平らな石が宙に浮かんでいるように見える現象です。その様子があたかも禅のように見えるためこの名前が付けられました。確かにそれは驚くべき光景であり、世界中の科学者たちがしばらくの間、頭を悩ませたものです。実際、2018年の国際物理学大会では、ウクライナチームがこの現象について40分ほどの時間の発表を行いました。この現象の科学的な説明を聞きたいと思っている方は、ページ下の動画のプレゼンテーション(英語字幕可)をご覧ください。

バイカル禅は、凍った湖の氷上の石、日光の熱で温められ、その下の氷が溶け始めることで発生すると考えられています。もちろんこれだけでは氷が窪むだけ氷柱が出来ません。バイカル湖に吹く強風も、バイカル禅の形成に大きな役割を果たしています。溶けた水の端が風で広がり、風と水の性質により、結晶化するときに量が増えるため、石の下に台座が生成されます。これが「バイカル禅」の発生原因と考えられています。

適切な気象条件が整えば、バイカル禅が他の水域でも発生するかどうかについては明らかではありませんが、これまで白い氷柱(空気を含んだ氷柱)の写真が公開されていないことから、シベリア湖の澄んだ水も何らかの形でこの現象に影響を与えているのではないかとの見方もあります。