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中国の起業家が建てた海上に浮かぶ家が楽しそう しかも格安!

中国の起業家がわずか40万元(約6,300,000円)の費用で、福建省の海岸に600㎡の素晴らしいフローティングホームを1年かけて自分で建てました。

「Coastline」というニックネームで知られる中国の若い起業家は海の近くで育ちました。現在でも多くの時間を、釣りをしたり、南シナ海に浮かぶ東山島の美しい夕日を眺めたりして過ごしています。Coastline氏は、いつも海と東山の漁師たちののんきな暮らしぶりを褒め称えていました。

2018年のある夜、Coastline氏は親友の建築家ドン・シンメン(Dong Xinmeng)氏と飲んでいました。彼は「海に浮いている家があったらどんなに素晴らしいだろう」と雑談をしていました。しかし単なる雑談は、夜が明ける頃にはこの夢をいかに現実のものにするかとういことになっていたのです。

東山島は海釣りや養殖が盛んでその歴史も長いエリアです。Coastline氏とドン氏は、養殖に使う大きな筏からインスピレーションを得て、この家の土台を作ることにしました。2人はこのフローティングマンションに一緒に引っ越すことを計画し、この水上マンションを600㎡と大きさにすることにしました。

この大きさは陸上で建築作業を進めるには大きすぎました。東山には十分な広さの港がないのです。そこで当初は浅瀬で作業を進めていましたが、潮の干満の影響が作業の障害となったため、やむを得ず土台を外海までけん引して、建築作業をすることにしました。

しかし、海面に浮かんだ土台上に家を建てるのは、二人が想像していた以上に問題が多いことがわかりました。作業員が作業のために移動するたびに土台が上下に揺れるのです。また強風のあおりも受けました。当初はできるだけガラスを取り入れたいと考えていましたが、堅牢性と信頼性のためには見た目を犠牲にし、鉄鋼も使用しなければならないことも判りました。

また、電力をどうするかという問題を解決するために約1年を費やしました。元々近くの水力発電所からケーブルを引いていたのですが、漁船の往来多いため、日常的にケーブルを抜く必要があったのです。そこでCoastline氏はケーブルに配慮して操船してもらうよう漁師と交渉したのです。その結果、ケーブルは浮島から海岸のドックまで3kmにも渡って伸びていますが、実に一年以上ケーブルを抜いていないのです。

彼らが作ったこの水上マンションは、16本の金属製アンカーで海底に固定されています。もし移動したいと思ったら、これらのアンカーを上げて、パワーボートに牽引してもらい、新しい場所に移動させればいいのです。

600平方メートルのこの驚くべき水上マンションは、屋内とテラスも十分なスペースが確保されています。完成した2019年、Coastline氏は一日中一人でゆっくり釣りをしたり、自分の人生や将来の計画を考えたりする休暇の場所として使い始めました。

この水上マンションは現在、東山の海岸から約500メートルほど離れた穏やかな湾内にあり、360度の海の景色を楽しむことができます。二人は40万元(6,300,000円)のコストでこの家が建てられたのはお得だったと考えています。水上マンションの1平方メートルあたりの価格は7,000元程度になりますが、厦門のような賑やかな都市では1平方メートルあたり80,000元になる可能性があることを考えると、彼らにとってこの投資は正解だったと言えそうです。

Coastline氏は、ここに来るたびに日常のストレスや混乱から解放されると語っています。ここでは、スマートフォンのチェックを1日3回だけに制限し、誰とも話さず、釣りをしたり、釣ったものを料理したりと、自分自身が一番楽しめることに時間を費やしています。

パンデミックが流行する前は、彼がこのフローティングホームで一人で過ごしたのはわずか7日間だけだったそうです。人との接触がなく、地球で最後の一人になったような気分になったと言います。中国でパンデミックが始まったとき、Coastline氏は妻と2歳の息子を連れてきて、21日間隔離生活を送りました。息子と二人で一日中ボートで釣りやドライブをして、夜は一緒に映画を見ていたそうです。

Coastline氏とドン氏は自分たちのために水上マンションを作りましたが、その写真をSNSで共有すると、友人たちがぞくぞくと遊びに来るようになり、この美しい海の隠れ家の評判が広まっていきました。

今年の9月、Coastline氏は中国初となるフローティングホテルとして開放することにしました。もっとも予約サービスとは提携せず、友人の紹介で来た人に限っているそうです。それでも、彼はリクエストは殺到しているそうです。

Coastline氏達は、強風にも耐えられるように設計をしましたが、台風で破壊される危険性が常にあることを認めています。それでも、それは彼らが最初から判っているリスクであり、リスク以上の価値があると考えています。