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アート

西洋からくり人形 オートマタ作家 原田和明氏が作るがやさしい世界

「オートマタ」とは西洋式のからくり人形のこと。12世紀頃からヨーロッパで作られてきたとされています。仕組みは非常にシンプルで、人形が箱の上にあり、下の箱の中に歯車など機械仕掛けが入っています。箱に付いたハンドルを回すことで歯車が動き、箱の上の人形が動いて見えるというものです。箱の中の機械仕掛けも見えるようになっているのも特徴的です。

原田和明氏は、日本を代表するオートマタ作家のひとりです。原田氏の作る作品は、味のある人形たちが、「ほのぼの」、「シュール」、「ユーモラス」な世界を作り出しており、ちょっと毒気のある作品から脱力感あふれるものまで多種多様です。どの作品も丁寧かつ繊細に作られており、手作りの温かさと優しさを感じることが出来ます。愛すべき人形や装置の数々に、クスッとした笑いと驚きがあり、惹きつけられてしまいます。

 

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原田氏は1974年山口県に生まれました。山口大学人文学部を卒業して広島の印刷会社に就職しサラリーマンになります。転機となったのは2002年のこと。会社勤めの傍ら、趣味でオートマタの制作を始めます。それまでいろいろな趣味に手を出しては、すぐに飽きてしまっていたそうですが、オートマタは違ったそうです。その世界にのめり込み、2005年になんと会社を退職してしまいます。2006年にイギリスに渡ってオートマタ制作の世界的第一人者であるマット・スミス氏の下に押しかけて弟子入り、研鑽を積むのと並行して、総合芸術大学のファルマス大学大学院で現代工芸コースで学びます。
2007年に帰国し、2008年に山口県山口市に工房「二象舎」を奥さまの原田めぐみ氏と立ち上げを設立します。現在は、日本のオートマタ製作の第一人者として、作品制作やオートマタコレクション展の企画、ワークショップなどを行っています。

 

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イギリスに留学していたころ、師匠の模倣ではなく「自分らしい作品」について悩んだことがあるそうです。その「自分らしい」というのがよく分からず、しばらく何を作ればいいのか分からなくなったと言います。そんな時にヒントを探しに行った図書館の本で見たアフリカ彫刻の荒々しくて迫力のある形に心を奪われたそうです。今までの精巧なもの目指すスタイルとは反対の粗野な要素を取り込むことで変化の手がかりを得ようと考えたのです。実際にその観点で作ってみると「オートマタとはこうあるべき」という先入観が薄れ、それからは心から作ることが楽しくなり、「自分らしさ」に悩まされなくなったと言います。現在は、作りたいと思ったものを作り続けていれば、「自分らしさ」は後からついてくるものだろうと考えているそうです。

 

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原田氏はあるインタビューで、オートマタに惹かれた理由ついて次のように語っています。「もともと、音楽家や詩人など自分を表現できる仕事に強い憧れがあったのものの、僕には何ができるのか、分かっていませんでした。オートマタに出会ってからは、自分を表現できている実感があります。それが一番の魅力です。」、「もともと人を笑わせたり驚かせたりすることが好きなので、作品にもそのようなものが多いですが、例えば自然の景色を見て思う「何となくいいなぁ」という感じが伝わるような作品も作りたいです。」

 

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