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戦車バルーン ロシア軍が戦争にバルーンを使う?

よく遊園地などで子供の遊戯スペースに大きなバルーンの人形が置かれていたりします。ほのぼのとしたイメージがあるバルーンですが、中には実際の戦争で使われるようなものもあるようです。

軍事作戦の中で相手をだます「欺瞞」は重要な戦略の一つで、バルーンはその中で大きな役割を果たすそうです。ロシアでは、これらのバルーンは何億円もする実際の武器と同じくらい重要と言われています。本物とは比べ物にならないくらい安価であり、展開と移動が簡単に高速に可能です。

これらのバルーンを使って、敵の戦力を引き付けたり、標的を確認させ時間を稼いだりして、敵を欺くことだ出来るのです。

「過去の歴史の戦争を研究すると、毎回トリックがうまく活用した側が勝っていることがわかります。」と 、バルーン会社「RusBal」の軍事エンジニアであるアレクセイ・コマロフ(Aleksei A.Komarov)氏はニューヨークタイムズに語っています。「誰も正直に勝つことはありません。」

以前は普通のバルーン制作会社であった「RusBal」は、現在、ロシア軍が使用するさまざまな戦闘機などのバルーンタイプの膨張式レプリカ(インフレータブルミリタリーギア)の制作をしています。 ロケットランチャーや戦車、戦闘機の実物大のレプリカから、膨張式の軍用テント、さらにはレーダーステーションまで多岐にわたります。  もともとは1993年に熱気球愛好家によって設立され、熱気球と子供用おもちゃを専門としていましたが、現在では最大のクライアントはロシア軍になっています。

ロシアのインフレータブルミリタリーギア 、敵の持っている現状認識を歪めることを目的として、戦略的・戦術的な欺瞞を組み合わせたロシアの教義である偽情報計画「Maskirovka」の一部になっています

しかしながら、訓練を受けていない人にとってはリアルに見えるこれらのバルーンですが、現代テクノロジーを導入した敵を長時間だまし続けることは難しいと思われます。それでも、時間稼ぎをすることは可能であり、それは戦争においては非常に重要なことです。

一説には、T-80戦車のバルーンの価格は約170万円だそうです。高額に思われるかもしれませんが、実際の戦車の製造には数億円かかり、数年間の維持には多くの費用がかかることを考えれば、そんなに高価とは思われません。 2つのバッグで輸送でき、空気圧縮機を使用して展開することができるのです。

ロシア軍はこれまでほとんど欺瞞作戦を使ってはいませんが、第二次世界大戦中には連合国側がダミー軍隊を使用したことがあります。また、コソボ戦争中にはNATO軍がセルビア側のダミー戦車に騙されて爆撃したことが判っています。知られてはいませんが、世界中の様々な軍隊がこういった欺瞞作戦を活用しているようです。