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登大遊 自治体テレワークシステムの開発PJリーダーとは?

新型コロナによる緊急事態宣言による自宅勤務によって一気にテレワークが進んだ2020年でした。不測の事態に、比較的柔軟に対応が出来る民間企業でもテレワークの体制を整えられずに混乱しました。全国1700ある自治体は、セキュリティを求められる個人情報の取り扱いが多いこともあって十分な行政サービスが出来なくなる可能性すらあったようです。
そんな中で、経産省傘下の外郭団体「情報処理推進機構(IPA)」サイバー技術研究室室長登大遊氏は、総務省の外郭団体などのサイバー技術開発者と協力し「自治体テレワークシステム」を開発するプロジェクトのリーダーを務めた、この問題解決に取り組みました。10代から天才プログラマーとして名を馳せてきた著名人でもある登大遊氏とはどのような人物なのでしょうか?

経歴

1984年11月17日、大阪府高槻市で生誕。高槻中学校・高等学校を卒業。

大学は筑波大学に進学し、第三学群情報学類を経て、筑波大学大学院システム情報工学研究科で博士後期課程を修了し、博士 (工学) を取得。
2003年に筑波大学入学直後、IPA (独立行政法人 情報処理推進) の平成15年度未踏ソフトウェア創造事業で SoftEther VPN を開発し、スーパークリエータ認定を受けています。また、在学中にソフトイーサ株式会社を設立します。
また、コンピュータネットワーク、セキュリティの研究だけでなく、講義や論文執筆、「OPENネットワーク」を作る研究なども在学中に行っています。

筑波大学内では、SoftEther VPNの開発等の一連の活動により 2007年に学長表彰、大学内の松美池にアヒル・ボートを浮かべる企画の実行により2014年に副学長表彰を受賞しています。

2017年からは独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) でサイバーセキュリティに関する業務に従事、2020年からはNTT東日本にも入社し、特殊局員となっています。また、茨城県警察サイバーセキュリティ対策テクニカルアドバイザーとして活動を行っているようです。

2017年からは、筑波大学産学連携准教授も務めています。

プログラミングを始めたきっかけ

「まわりの友達はファミコンで遊んでいたけど、持っていなかったので家にあったNECのパソコンでBASICを憶えてゲームを作り始めた」ことがプログラミングを始めたきっかけだったそうです。小学校2年生のとき、捨てる予定だったPC-8001をもらって、専門書を読んで独学でプログラミングを学び、最初はBASIC、その後C、Java、C#、C++などを覚えていきました。

中学生になると、「気分ソーカイ暴走族」、「偉大なる大阪、「EoW (3D ゲーム)」などを自分でゲームを開発するようになります。

高校生になると、NTTドコモの携帯電話FOMAのメモリを書換えたりバックアップするツール「PLUS for FOMA」をシェアウェアとして公開するなどしています。

高校生、大学学部生時代に何冊かゲームプログラミングの書籍も書いています。

登氏のホームページによると、「1990年当時はインターネット上で皆平和に善意のハッキングをやっていた」そうで、「この頃やっていたいたずらをしていなければ、プログラミングの能力は身に付いていない。」とも言っています。

シンテレワークシステム

2020年4月にNTT東日本とIPAは、新型コロナウイルスの流行によって在宅勤務でリモートワークが必要となる人に、無償かつユーザー登録不要で利用できるシンクライアント型VPNの「シン・テレワークシステム」の提供を開始しました。このシステムは登氏が中心となって、構想からわずか2週間あまりでリリースに漕ぎ着けています。

「シン・テレワークシステムを2週間あまりでリリースできた理由は二つあります。一つ目は、私が大学1年の時に開発した『SoftEther』のソースコードや、以前から仲間内で管理・利用していた、NTT東日本のダークファイバーを用いた東京エリアの筑波大学OPENプロジェクトの高速閉域網を、シン・テレワークシステムのバックボーンとして活用できたことです。二つ目は、安価で入手しやすい民生用のPCやネットワーク機器を利用したからです。

そうでなければこれだけの短い期間でリリースすることはできませんでした。一見無関係なものを遊びでいくつか作っておけば、後になってそれらが組み合わさって役立つこともあるということです」

エンジニアtype.より引用