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アート

ガラスのヒビで肖像画を描くアーティスト サイモン・ベルガー

スイス人アーティストのサイモン・ベルガー(Simon Berger)氏が作る作品は、その制作過程をみると単なる破壊行為にしか見えません。でも、ちょっと離れて見ると、ガラス板に入っている無数のひび割れが人物の顔を形成していることに気付かされます。

ベルガー氏は、誰も使ったことのない素材やクリエイティブな表現方法で作品を作ることが、アーティストとして注目される手っ取り早い方法であると認めています。大工としての訓練を受けたことがある彼は、合わせガラスがアートの媒体としてあまり使われていないことに気づきました。そこで、ハンマーとノミでガラスを割る方法を試行錯誤し、細部まで表現が出来る独自のひびの入れ方を開発したのです。彼は、その技術を磨き、この破壊的な手法を駆使することで、離れて見て初めて認識できる人物画を制作し、狙い通りネット上で話題を集めています。

 

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彼の制作プロセスは、最初にモデルの肖像を撮影します。その後、ノートパソコンで写真を加工しプリントアウトする。合わせガラスを準備し、ガラス面にマーカーで、ハンマーで叩くべきところと、全く叩かない方がいいところに印をつけていきます。グレーを表現したい箇所は、力加減が一番難しいそうです。叩きすぎてしまうと、割れすぎて作品全体が台無しになってしまうそうです。

 

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使用するガラスは、ハンマーやノミで叩いても粉々にならない合わせガラスを好んで使っていますが、これによって細かいヒビまでコントロールすることができ、人物像を詳細に作り上げることができるそうです。彼にとってベストな素材は車のフロントガラスですが、最近では店舗で使っている合わせガラスも使用するようになったと言います。

 

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サイモン・ベルガー氏の見事なアートは、スイスのバーゼルのショップのガラス面に制作した女性の肖像画がBored Pandaで紹介されたことで、注目を集めました。そこに掲載された写真は瞬く間にSNSで拡散され、多くの人が興味を持つようになりました。

 

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「人の顔は常に私を魅了してきました。ガラスの上では、これらのモチーフが本領を発揮し、見る人を魔法のように魅了します。それは、抽象的なフォギングから具象的な知覚への発見です。」