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三冠馬コントレイルの調教師・矢作芳人氏とは?

10月25日の競馬・菊花賞で一番人気の「コントレイル」が優勝し、三冠を達成しました。無敗での三冠達成は、コントレイルの父親であるディープインパクト以来15年ぶりの快挙になるそうです。コントレイルを調教しているのがちょっと変わった経歴の調教師・矢作芳人氏です。

そもそも調教師ってどんな仕事?

競馬の調教師は、馬主から預かった競走馬がレースでベストの実力を発揮できるようにするための訓練・管理する責任を担っています。どのような訓練をするかで成績は大きく変わるので、非常に重要な役割になります。
調教師は、競走馬を調教・管理する場所を厩舎を自分で経営します。管理している馬の日々の世話やトレーニング、健康管理、馬の個性や能力に合わせて最適のトレーニングを考えて実施します。また、年齢や実力に応じて出走するレースの選定や馬の世話をする厩務員や事務員の雇用や出馬登録などもやらなければならない仕事です。

調教師・矢作芳人とは

矢作氏は1961年生まれの59歳。矢作氏のお父さんも調教氏をしたいたため、競馬の世界はかなり身近なものでした。

子供時代は非常に頭が良く成績優秀で、中学からは超難関の私立開成中学に入学、そのまま開成高校に進学します。高校時代は学問よりも競馬、麻雀といった賭け事に熱中し、その中で、物事にはセオリーがありそのセオリーを知ったうえで勘を働かせることが重要であることを学んだといいます。在学中に高校卒業後は競馬界に入ることを決意します。

開成高校を卒業し、一時オーストラリアに留学して英語を習得。その時にオーストラリアの複数の競馬場で働いたことで視野を広げます。

帰国後、1984年に競馬学校厩務員課程で学んだあと、JRA中央競馬界の複数の厩舎で、厩務員つとめます。その後、調教師になるため試験を受けますが、不合格続き。合格したのは実に14回目の2004年。なかなか合格しなかった理由の一つには1991年に起こした暴力団関係者との喧嘩のせいではないかとも言われています。

2005年に栗東トレーニングセンターに待望の厩舎を開業します。以降破竹の勢いで好成績を上げています。2007年にスーパーホーネットで重賞初勝利、2010年にはグランプリボス でGI初勝利を手にしています。2014年には、54勝を上げて、念願の調教師リーディング1位を獲得しています。
2012年から2020年まで、連続で収得賞金10億円超を続けていることでもそのすごさが判ります。

2016年に前立腺がんを患いますが、手術を行い快復しています。

矢作厩舎の特徴

矢作厩舎では、「馬の仕入れ」「馬の出し入れ(入厩と退厩)」「レース選び」を何よりも重要と考えています。
走りの弱い馬であっても、適性を見極め、どういった馬が出馬するか、どのような条件のレースに出せば勝ちに近づけるかの研究を徹底的に重ねそうです。また、肉体的疲労さえしっかりとケアしていれば、連闘も問題ないと考えています。

また、出走数を多くすることにもこだわっています。調教で故障させずに出走させることが出来れば、9位以内ならお金を稼ぐことが出来ます。馬主さんやスタッフなど関係者が少しでも潤うようにと考えると、出走数を増やすというのは調教師としては当然だと矢作厩舎では考えています。

近年の矢作厩舎の戦績

近年の成績では180を超える調教師がいる中で抜群の安定感を示しています。

2016年57勝 調教師リーディング1位 獲得賞金12億円
2017年47勝 調教師リーディング7位 獲得賞金10億円
2018年54勝 調教師リーディング3位 獲得賞金14億円 539戦は1位
2019年54勝 調教師リーディング2位 獲得賞金19億円 獲得賞金1位
2020年48勝 調教師リーディング1位 獲得賞金16億円 コントレイル三冠

著書

  • 「開成調教師 安馬を激走に導く厩舎マネジメント」(2008年10月24日、白夜書房)

開成高校出身でありながら、調教師試験に13回失敗という異色の経歴を持つ調教師である著者。開成高校卒ならではの経営術と挫折にまみれたからこそ醸成された人心掌握術、個々の馬の激走の理由、そして未来への提言…コアな馬券ファンからライトなファンまで競馬ファンはもちろんのこと、これから起業を目指す人や、経営者の方にも必見の内容です。

– Amazon.comから引用

  • 「開成調教師の仕事」(2014年2月14日、ガイドワークス)

2012年の日本ダービーをディープブリランテで制し、79代ダービートレーナーに輝いた矢作芳人調教師による仕事論。名門・開成高校出身という経歴から『開成調教師』の異名をとる著者は、どん底のスタートからいかにして現在の地位を築いたのか?

– Amazon.comから引用