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ついに逮捕!山口県阿武町4630万円事件とは?時系列まとめ

山口県阿武町が給付金4630万円を誤って振り込んだと発表したのが4月15日です。

これまでの給付金、誤送金問題について時系列でまとめました。

追記 5/18 逮捕

阿武町の住民こと、無職、田口翔容疑者(24歳)が電子計算機使用詐欺容疑で逮捕されました。

逮捕容疑は、自分名義の銀行口座に町から入金された4630万円が町のミスで誤って入金されたものと知りながら、不法の利益を得たことになります。

調べに対して田口容疑者は容疑を認めているとのことです。

5月18日に取材に応じた代理人弁護士によると、町が誤操作をするまでの田口容疑者の口座の残金はわずか665円だったそうです。

しかし、町が誤って4630万円を振り込んだ直後からカード決済や振り込みを4月18日までほぼ毎日繰り返していました。

1日だけで900万円超を使った日もあったそうで、使い道について『複数のネットカジノで全て使った』と説明しているそうです。

現時点で田口容疑者に財産的価値のあるものはなく、代理人は返還方法について『働いて返すしかない』と話しているそうです。

4/15 阿武町が誤って4630万円を振り込だと発表

ことの発端は、2022年4月15日の山口県阿武町からの発表でした。

新型コロナウイルス禍の生活困窮者対策として住民税非課税世帯に給付される10万円について、誤って一つの世帯に4,630万円を過剰に振り込んだ、と発表したのです。

誤操作の原因は

4月6日に、職員がパソコンで支給対象463世帯分のデータを作った際に、
誤って名簿の一番上にあった1世帯(今回、問題となった振込先)に463世帯分を振り込む内容を記した依頼書を作り、別の職員が金融機関に提出しました。

その一方で、職員らは10万円ずつ振り込む正しい内容のデータも作成し、金融機関に提出していました。

4月8日付けで全世帯に10万円が振り込まれ、うち1世帯にはさらに4,630万円が振り込まれました。

金融機関が振り込み後にこのことに気づき、判明した、と言うことです。

このニュースが報じられた当時は、この世帯は返金に応じる意向を示していると、と伝えられていました。

4/22 4630万円を回収できないとニュースに

ところが、阿武町は4月22日に振り込みから2週間が経過した今も給付金を回収できていないことを明らかにしました。

4月21日になって住民と直接会って返却を求めたところ
『入金されたお金は動かしている。もう元に戻せないし罪も償う』
などと言われ、返却を拒まれたそうです。

これを受けて、阿武町は給付金の回収に向けて警察や弁護士に相談しながら今後の対応を検討する、と伝えられています。

この口座を持つ住民と返却に向けた手続きを進めようとしていましたが、
途中からこの住民と連絡がつかない状態が続いたということです。

この問題が発覚したのが4月8日で、住民は当初、返還に応じる姿勢を見せてましたが、その後、電話やメールでの連絡がつきにくくなり、次に会えたのは4月14日でした。

その際、住民はこれまでの言動から一転して『(誤入金した)役場が悪い』との趣旨の発言をしたそうです。

町は返還要求を続け、住民の自宅の車や照明の状況などを確認しては接触の機会を探り、
4月21日に職員が外出した住民に声をかけると、
『お金は口座から動かし、戻せない。罪は償う』
と告げられたと言います。

4月28日時点で住民とは連絡が取れなくなっており、自宅を訪問しても姿は見えず、町は『雲隠れしてしまったようだ』と言っていました。

5/12 町が民事訴訟を起こす 住民の氏名が明らかに

阿武町は5月12日の臨時議会で、振込先の住民に対して、不当利得の返還を求め民事訴訟を起こす議案を提出し、全会一致での可決をうけ山口地裁萩支部に訴状を提出しました。

ここで住民がの住所、氏名、年齢が公開され、阿武町在住の20代男性であることが判明しました。

※現在、ファイルは削除

http://townabu.sakura.ne.jp/wp/wp-content/uploads/2022/05/201d5e173de31ca45fe8e53d420f337c.pdf

また町の発表で、男性は24歳で2020年10月に町の『空き家バンク』制度を利用して県内の別の地域から移住し、県内の店で働きながら一人暮らしをしていたということが分かりました。

この時点で勤務先も退職して所在不明で、連絡がつかない状態だということでした。

阿武町の説明によると、4月8日からカード決済で多額のお金の引き出しがはじまり、
ほぼ毎日、お金を動かし2週間ほどでほとんど全額が口座からなくなったということです。

5/16 住民の弁護士が記者会見

住民の男性の弁護士よると、

本人は4月の段階で山口県内の警察署に任意出頭し、事情を全て説明している。

今後も警察等捜査機関から要請があった場合、必ず事情聴取に応じる考えを示しています。訴訟にも対応する予定。

現実的な問題として、返還が難しい状態となっています。

と会見で述べました。

記者から『(お金の返還が難しい)のは使い切ってしまったということか?』という質問があり、弁護士は『おおむねその理解で正しいと思います』と答えていました。