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アート

新美の巨人たちで紹介 建築家チャールズ・ムーアとその作品

チャールズ・ムーアという人物をご存知でしょうか?

チャールズ・ムーアはアメリカで20世紀を代表するポストモダニズムの建築家の一人です。
雑誌やテレビでその作品が紹介されることも多いようです。

チャールズ・ムーアは1925年にミシガン州で生まれます。
1947年ミシガン大学を卒業し建築学士号を取得、1956年にはプリンストン大学で修士号と博士号を取得しています。
プリンストンではジャン・ラバチュ教授、ミラノの建築家エンリコ・ペレスッティ、アメリカの建築家ルイス・カーンに師事し、建築学を学んでいます。

彼の博士論文「Water in Architecture」では、公共の場での噴水と水の役割、欧米から日本までの噴水の歴史を網羅した研究を発表しています。
また著書「建築私記」の中で、建築は「住める建築、そこに住む事が快適で、親しみ易いものから始めなくてはならない。」と述べ、手間ひまを掛けて愛情を注いで建物を作れば、建物は成長し、住み手を介抱するという「家は生きている」論を原則とした建築を行いました。

生涯に180を超える作品に携わっていますが、残念ながら1993年に心臓発作でなくなっています。

チャールズ・ムーアの代表的な作品

彼の作品は特異な空間の連結などで知られ、代表作には以下のようなものがあります。

「シーランチ・コンドミニアム」(1965年)

シーランチ(The Sea Ranch)とは、プロジェクト敷地一帯の名前で、その敷地非常に広大でカリフォルニア海岸に沿って16kmも続いてます。
1960年代に発足したこのプロジェクトは、世の中が環境問題を意識しだした1970年代より先駆けて、環境について考えていたと言われています。
断崖の上の10棟からなるコンドミニアムの内外装にはレッドシダーを使っており、荒い木肌と、無骨なディテールは、壮大な景観とよくマッチしています。
広い敷地にとけ込むように、ぽつぽつと建物がたっている風景は非常に印象的です。
シーランチコンドミニアムに隣接するようにシーランチロッジというコンドミニアムスタイルのホテルがあり、訪問者はここに滞在してシーランチをゆっくり楽しむことが出来ます。

「カリフォルニア大学サンタクルーズ校 Kresge College」(’74年)

Kresge Collegeは、「イタリアの丘の上の村」をモデルとして設計されており、どこに住んでいても、コミュニティ内で学生の参加感を感じることが出来るデザインを取り入れています。
チャールズムーアは、太陽の向きが公共空間にどのように影響する考慮しながら敷地に点在する建物のレイアウトを行っています。

「ピアッツァディタリア」(’78年)

1978年に完成したニューオーリンズのピアッツァディタリアは、芸術家や建築家の側からポストモダニズムの傑作として広く称賛されました。
しかし周囲の開発が実現しなかったため急速に劣化し、地元のニューオーリンズの人々にはほとんど見られず、知られてもいませんでした。
最初の「ポストモダン遺跡」と呼ばれることもありました。
その後開発が進み、2003年に完了した隣接するニューオーリンズのロウズホテルの改築によってイタリア広場(2004年までに完成)の完全な復元に復活をしております。

チャールズ・ムーアの作品を日本で観ることは出来る?

記事を書くにあたり、日本で彼の作品を観ることが出来るかを調べてみましたが、残念ながら日本には無いようです。
海外旅行に行った際に、もし近くまで行ったらちょっと足を延ばして見学してみるのも楽しいと思います。