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おもしろ話

口を開かなくさせてダイエットさせる器具がちょっとコワい

今や肥満は世界的に大きな課題になっていますが、そんな問題を改善することが出来るかも知れない器具が発表され、ネット上で話題になっています。それが、物理的に口を開かなくさせることで減量が可能になるというダイエット器具「DentalSlim Diet Control」なんです。この装置を装着すると、口を2mm程度しか開けられないようになり、食事が出来なくなるというハードなダイエットが可能になるそうです。

一見すると、おもしろ器具のように思えますが、その開発理念はいたってまじめなようです。

ニュージーランドのオタゴ大学で開発された「DentalSlim Diet Control」は、希望者の上下の奥歯に歯科医によって装着される口腔内器具です。磁石を利用した独自のロックボルトを採用しており、これを作動させると口がわずか2mm程度しか開かなくなります。そのため、流動食に制限される一方で、呼吸や会話は普通に通常通り可能になっています。開発者は、「DentalSlim Diet Control」が、世界的な肥満の問題の解決に役に立つと考えているようです。

「減量を成功させるためには、食事制限が必要ですが、これが障壁になることが多くあります。この器具は新しい習慣を確立し、一定期間低カロリー食のみにするというルールを遵守することを可能にしてくれます。オタゴ大学健康科学部の副学長であるPaul Brunton教授は、プレスリリースで次のように述べています。「この装置は、身体への負担が少なく、もし問題があれば取り外すことも可能であり、外科手術に代わる経済的で魅力的な方法です。事実、この装置には副作用がありません。」

ところが、DentalSlim Diet Controlが一般に公開されるやいなや、ネット上では多くの批判が噴出しました。野蛮な拷問器具だと評する人も多く、深刻な体重問題を解決するための解決策には見えないというのです。この装置を開発した科学者の説明によると、DentalSlimは誰もが試すことのできるものではなく、また長期的な減量方法でもないと明言しています。

この装置は緊急事態を念頭に置いて設計されたと説明されています。例えば、手術が必要にもかかわらず、太りすぎているため手術を受けられない患者は、DentalSlim Diet Controlを装着することで安全な体重になるまで流動食に制限することができ、その後、器具を外して、緩やかな減量に移行することができるようになるのだといいます。

また、胃バイパス手術をはじめとする肥満治療は、患者さんの消化器系に恒久的な変化をもたらします。肥満の解消に有効ですが、身体への負担は大きく、費用も高額になります。

「この装置の優れた点は、患者に器具を装着した後、2〜3週間後に磁石を取り外すことができることです。一定期間治療の休止期間を経て、再び治療に戻ることができます。これにより、栄養士のアドバイスを受けながら段階的に減量することができ、長期的な減量目標を実現することができます」とPaul Brunton教授は述べています。

面白いことに、顎をロックして咀嚼できないようにしてダイエットをするという方法は新しい発想ではありません。1980年代には、顎をワイヤーで固定する方法がありましたが、嘔吐や窒息の危険性や歯周病になるなど多くの問題がありました。極端な例では、患者は重度の精神疾患を発症したこともあり、廃れたといいます。

それに比べると、DentalSlim Diet Controlはより近代的な器具となっており、患者には緊急時にロックを解除する鍵が渡されるそうです。

「全体的に、人々は自分自身についてより良く感じ、自信を持ち、減量に専念しました。」とBrunton教授は語っています。「これはハードな治療です。本当にやりたいと思っている患者さんは、努力しなければなりません。しかし、本当に悩んでいる人たち(現実には世界中で何百万人もの人たち)にとっては、この方法は、プロセスを促進することで、通常のライフスタイルの食習慣に戻すことができるのです。これは多くの人を救うことになるでしょう」。