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断崖絶壁を貫く手掘りの国梁トンネルがスゴイ in 中国

中国河南省の断崖絶壁の上に位置する国梁村と外界を結ぶ「国梁トンネル」は、最近では「世界の八不思議」とか「世界で最も危険な道路」などと呼ばれています。しかもこのトンネル、大部分をノミやハンマーなど使って手作業で掘られたもので、

太行山脈の断崖絶壁の上に位置する中国の小さな村、国梁の人々は、何世紀にもわたって外界から遮断されていました。村への出入りは、宋の時代に山に掘られた720段の階段「天空のはしご」が唯一の手段でした。当然、物資の搬入搬出は非常に困難だったため、300人ほどの住民のほとんどが、快適な生活を求めて村を離れることを考えていた。しかしそんな状況を一変させたのが国梁トンネルです。1972年、村の評議会で山中にトンネルを掘り、国梁を外の世界につなげることを決定したのです。

72歳の村人、宋宝群さんは新華社の取材に対し、「大変な生活でした。外からの商品は村に届かず、新鮮な農作物も他の場所に運べない。豚の体重は50~60kgに制限しなければ外界に運ぶことも出来ませんでした。」と語っています。

孤立しているため経済的には常に苦しんでいましたが、最大の問題は病人やけが人を病院に連れて行くことでした。誰かが病気になると、8人がかりで「天空のはしご」を使って担架で山から運び、4時間かけて最寄りの病院に行かなければならなかったのです。

この状況を変えるために、経験も工学知識もない国梁の屈強な村人13人が志願して山のトンネル工事を始めました。鑿(のみ)や槌(つち)などの初歩的な道具を使って、太行山の山腹にロープを張り、少しずつ岩を削っていきました。最も困難な箇所では、わずか3日に1メートルしか進まなかったこともあったそうですが、誰も諦めませんでした。

トンネルが形になってくると、手伝う村人も増えました。そして5年後、ついに全長1,250メートルの国梁トンネルが完成たのです。人里離れた国梁村に初めて車が通れるようになったことで、村での生活は一変しました。

「昔、お腹を空かせた村人たちは、平地に住む人々をうらやんでいました。今では誰もこの崖の上の村を離れようとはしない。今では誰もこの崖の上の村を離れようとはしません。私たちはこの家を気に入っています」と地元の住人は語っています。

苦難のトンネルが完成してから国梁は誰も知らない辺境の小さな村から、賑やかな観光地へと変貌を遂げています。村は海抜1,700メートルの高地にあり、素晴らしい自然と絶景を見ることができます。しかし、多くの観光客を魅了するのはトンネルだそうです。

新華社の報道によると、2018年の国梁の入場券の売り上げは1億2000万元(約20億円)にも達しました。かつてはお腹を満たすのに苦労していた地元の人たちも、今では観光客向けのホテルなどに投資する経営者になっているといいます。すべてはトンネルを掘ることを決意し、けっして諦めなかった13人の村人たちの努力がスタート地点になっているのです。

「断崖絶壁の長廊」とも呼ばれる国梁トンネルは、その狭さと曲がりくねった道のため、最も危険な道路のひとつとされていますが、実際には、崖下に落下してしまう危険性はほとんどないとそうです。