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河原の石を売って収入を得る村 in 中国

四川省の長江のほとりにある小さな村は、中国でも有数の鑑賞用石材の生産地として知られており、毎年数億円の収益を上げています。

中国最大の川である長江に隣接し、緑の山々に囲まれた牧歌的な何家壩村(ヘジアバ村)は、毎年観光客も一定数ありますが、観光業は主な収入源ではありません。この村の収入は、鑑賞用、装飾用の河原の石を収集し販売することが主な収入になっているのです。ここで採集される石は、幸運のお守りとしてポケットに収まるような小石ではなく、中国中の愛好家がコレクションに追加するために高額を支払うような大きな石です。この無尽蔵とも言える資源を販売することで、この村は年間約2,000万元(約3億3000万円)の収益を上げていると言われています。

長江が乾季に入る2月から4月にかけて、何百人もの村人が美しく滑らかな石を求めて河原を歩く姿が見られます。川岸には約10キロに渡って12平方キロメートル以上(東京ドーム260個分以上)の河原が広がっており、石はいくらでも転がっています。とは言え、価値のある石を見つけるのは簡単でないようです。

この河原の石が岩石コレクターから人気を集める理由は、面白い模様があるからです。何かの絵のように見える石や、幾何学的な模様を持つもの、ただ見ているだけで楽しいものなど、様々です。当然、すべての石が売り物になるわけではなく、価値のある石を選ぶのが地元の「石ふるい」と呼ばれる仕事です。

石ふるい職人は、30歳以上の男性が多く、石を集めて売っていた経験をもっており、どのような石に価値があるかをよく知っています。地元の人たちが集めた石の中から最も良いものを選び、洗浄し、時には特注の木製ラックに並べて、興味を持った人に販売し、その価格の数パーセントを手数料として受け取ります。

何家壩村の人々は、数十年前からここの河原の石の美しさに気付いていたと言われており、自宅に飾っている人もいす。しかし、この石を集めて売るというビジネスが発展したのは、2003年に都市から来たカップルがこの美しい石を見て、数個を持ち帰り、市場で売って高値をつけたことが始まりだと言われています。それ以来、この村で石の取引が大きく発展したのです。

貴重な石の中には、数万円から数十万円で取引されるものもあります。ある石は、その模様から「難修路」と名付けられ、なんと10万元(1,600,000円)で落札されたものもあります。最近、中国のメディアで、この珍しいビジネスを取り上げられ、この村の人々の多くがこの商売で生活しており、そのおかげで非常に裕福になった人もいると伝えています。

毎年、チベット高原から長江を流れてきた新しい石が、何家壩村近くに流れ着き、毎年2月になると、地元の人たちが一攫千金を求めて、何百万個もの石をふるいにかけにやってきます。長江が流れ、観賞用石材の需要がある限り、このビジネスは発展するのかも知れませんね。