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ホームレス問題に取り組むHomedoor代表 川口加奈さんとは

大阪市西成区、JR新今宮駅近くにあいりん地区と呼ばれるエリアがあります。旧来からの地名である釜ヶ崎とも呼ばれるここは、寄せ場(日雇い労働の求人業者と求職者が集まる場所)や簡易宿泊所が集中することから日本一ホームレスが多いエリアでもありました。

当時、私立中学に通うために電車通学をしていた川口加奈さんは、電車の中から釜ヶ崎あいりん地区の光景を目にしました。
「豊かな日本に何でこんなにホームレスがいるのだろう?」
疑問に感じ、14歳の時に炊き出しのボランティア参加しました。

そこから川口加奈さんはホームレス問題と向き合い続けています。
現在、認定NPO法人Homedoor理事長を務める川口加奈さんについてご紹介します。

プロフィール

川口加奈さんは、1991年1月7日 大阪府高石市生まれの現在30歳です。
現在は、ご主人と1歳のお嬢さんがいらっしゃいます。

川口加奈さんは、お父さんの仕事の都合で小学校1年生から4年生までは千葉県浦安市立美浜南小学校に在籍、小学校5年生の時に大阪へ戻り、大阪府高石市立羽衣小学校で過ごします。
2つ歳上のお兄さんが中学受験をしたことに影響を受け、ご自身も中学受験をし、私立大阪女学院中学校に見事、合格します。
大阪女学院中学校在学中に、釜ヶ崎の炊き出しボランティアに参加したことをきっかけにホームレス問題に取り組み始めます。
私立大阪女学院高等学校を経て、ホームレス研究が日本で一番進んでいる大阪市立大学経済学部へ進学。
大学在学中の19歳の時に現在のNPO法人の前身である任意団体を立ち上げました。
21歳の時に、シェアサイクルビジネス「HUBchari(ハブチャリ)」を始めました。
こうした活動が評価され、2019年には日経WOMAN主催の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2019」で再出発サポート賞を受賞しています。

なぜホームレス問題に取り組むことになったのか?

川口加奈さんがホームレス問題に取り組むきっかけは炊き出しのボランティアに参加ことです。しかし、ボランティアに参加したのは半ば好奇心からだったそうです。

炊き出しに参加し、おにぎりを結び、ホームレスの人々におにぎりを配布しました。目の前でおにぎりを受け取るホームレスの「おっちゃん」達はそれまでのイメージと違い、丁寧で謙虚な人達ばかりでした。
ホームレスの人に対して持っていた偏見、自業自得なのでは?という思いに疑問を持ち始めた川口加奈さん。
中学生らしい正義感と問題意識のもと、ホームレス問題について勉強を始めます。ホームレスや野宿と書いてある書籍を片っ端から読み漁りました。

そこでホームレス問題が「自己責任」ではないことを知ることになりました。
そこからは学校でホームレス問題について講演会をしたり、校内新聞を発行したり、炊き出しのお米を集める活動を行ったりします。

その努力が認められ、16歳の時にボランティア・スピリット・アワードというボランティア活動をする中高生に贈る賞でボランティア親善大使に選ばれました。
ボランティア親善大使としてワシントンD.C.での1週間の国際会議を体験します。この時に各国の親善大使の活動に圧倒されました。何もないゼロの状態からたった一人ででも懸命に活動に取り組んでいた姿に非常に刺激を受けた川口加奈さん。

大学進学後、応援してくれる友人の後押しを受けて、2010年に任意団体を設立。
人生と言うホームからの最後の転落防止柵となれるように、誰もがただいまと帰ることのできる温かいホーム(=居場所)への入り口、という役割を担う団体になれるようにと願いを込めて「Homedoor」と名づけました。
その後もホームレスのおっちゃん達の特技である自転車修理を活かしてサービスを提供するがシェアサイクルHUBchariを、2018年には川口加奈さんの長年の夢であった自立支援施設を完成させるなど、ホームレス問題に取り組んでいます。

そんな川口加奈さんが目指す社会はホームレスがいない社会ではありません。ホームレスになっても「誰もが何度でもやり直せる社会」を目指しています。
今日もそんな社会を目指して活動されています。

Homedoor ホームページ
https://www.homedoor.org/