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マニア恐るべし!25年かけて最高のオーディオシステムを作った男

サウンドシステムというと、多くの人がスピーカーやアンプなどの機材を思い浮かべると思いますが、それだけでは最高のオーディオシステムは出来ないようです。

オーディオマニアであるケン・フリッツ(Ken Fritz)氏が作り上げたオーディオシステムは、もちろん非常に素晴らしい機材も使用していますが、彼は究極のステレオシステムを実現するためには優れた音響条件が必要だと考え、バージニア州チェスターフィールド郡にある自宅に完璧な部屋まで作りました。

フリッツ氏の先進的なサウンドシステムが設置された部屋には、18世紀のモチーフだけでは収まらないものがあります。素晴らしい外観の下には、世界でもほとんどの人が考えもしない、ましてや自分の家に導入することなど思いもよらない科学とデザインが隠されているのです。

この部屋の天井デザインは、大阪にあるコンサートホールを模したもので、部屋の前部の天井から床までの高さは350㎝、後部では530㎝になっており、全体で5段階の高さに細かく分かれています。側面は、スラップエコーを軽減する設計が施されており、部屋の前と後ろの両方に、音を散乱させるようなカーブデザインが取り入れられています。壁は30㎝のシンダーブロックで作られており、Durawallワイヤーで補強されています。3㎝の鉄筋が垂直方向に入っており、それをコンクリートで埋め、120㎝間隔で桁が入っているそうです。

床面ももちろんこだわっており、高度の高いコンクリートが厚さ24㎝も流し込まれており、天井は16インチセンターのトラスを使用して部屋の前から後ろまでを貫いています。壁にはグラスファイバーの断熱材を敷き、その上に3/4インチの合板を貼り付け、さらに5/8インチの耐火シートロックを2層張り付けてあります。

当然、これほどの補強はサウンドシステムが置かれている部屋だけの特別仕様です。そしてこの部屋に、3万5千ワットの出力、高さ270㎝もあるスピーカー、そしてフリッツ氏自身が製作した重量680㎏もあるカスタム「フランケンシュタイン・ターンテーブル」を設置しているのです。79歳になる彼は、このシステム全体でいくらかかったかは語っていませんが、機材だけでも相当高額になることを認めています。「1100万円、1300万円の値がするターンテーブルを見たことがあるが、これほど複雑で手間のかかるものはなかった。」と息子のスコットに語っています。

ケン・フリッツ氏は、「私は世界最高のステレオシステムを作ったと思っています。このシステムのあらゆる部分が私の一部と言えます。これは良い気分です。このシステムのすべてを構築するのに何年も何年もかかりました。何千時間も何万時間もかかりました。」と25年の歳月をかけて作り上げたシステムを振り返っています。

彼の25年に及ぶ壮大なプロジェクトは、「One Man’s Dream」という感動的なドキュメンタリーの題材となっています。