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72時間毒ヘビと共に過ごした男の信念

インドの著名な爬虫類学者であるニーラム・クマール・カイレ(NeelamKumar Khaire)氏には、非常に興味深い記録があります。爬虫類愛好家でもあるこの学者は、若い頃に72匹の毒蛇を囲いの中に入れて72時間も一緒に過ごしたのです。これは、ヘビは挑発されたときにしか噛まないことを証明するための行動でしたが、結果としてギネス記録を樹立することにもなりました。

この伝説的な偉業は1980年にさかのぼります。プネーのホテルの受付係をしていた28歳のカイレ氏は、南アフリカのピーター・スナイマリス(Peter Snyemaris)氏の持つ記録に挑戦することを決意しました。スナイマリス氏は、79年に南アフリカのヨハネスブルグで24匹の毒蛇とと50時間を過ごすという記録を打ち立てていたのです。

インドは蛇の国として知られており、もっともこの世界記録を持つに値するのはインド人であるとカイレ氏は思ったのです。警察や地元当局の反対にもかかわらず、1980年1月20日、カイレ氏は72匹の毒蛇の入ったガラスの囲いの中に足を踏み入れました。

ニーラム・クマール・カイレ氏は、ボンベイ近郊のマテランにある別荘のマネージャーとして働いていたときに、20代前半の時にヘビに魅了されました。その別荘はヘビが頻繁に出没しました。他のスタッフはその場で駆除していましたが、彼はできませんでした。

「マテランの勤務場所では爬虫類とは頻繁に遭遇しました。私には、蛇のような美しい生き物を殺すことは出来ませんでした。だから私は蛇を捕まえてサヒャドリの丘に放すようになりました。一度、蛇を捕まえてボンベイのハフキン研究所に連れて行ったことがあります。捕まえた蛇には毒があり、このままでは危険だと言われました。この出来事をきっかけに勇気が湧いてきて、ヘビへの執着が始まりました」。

Chai and Chips Podcastさんの投稿 2020年9月26日土曜日

 

この若いヘビ好きの男は、まず自宅の裏庭に小さなスネークパークを作りました。そして、いづれは研究センターを併設した本格的なスネークパークを設立したいと計画するようになりました。ギネス記録を樹立することは、研究センター設立に必要な投資家を引き付けるための重要なパフォーマンスだったのです。

ギネス記録に認定組織は、彼に1日のうち30分は囲いの外に出ることが出来ると通達しましたが、当時28歳だったカイレ氏は72時間のあいだ囲いから出ることはありませんでした。

彼とコブラを含む72匹の蛇は、3日間の間に完璧に打ち解けたのです。ヘビが好奇心をそそられて彼の上に登ってきたときは、時々そっと拾って地面に置いてあげなければならなりませんでしたが、噛まれたことは一度もありませんでした。

72時間後、彼の挑戦はギネス記録に認定されることになりました。しかし、それは彼の計画の序章にすぎませんでした。この挑戦によってスネークパークを建設するという彼の計画は現実のものになりました。

挑戦から6年後の1986年、プネ市営公社の支援を受けて、カトラージスネークパークを設立したのです。パークは後にラジブガンジー動物園として知られるようになりました。

カイレ氏は、インドで動物愛護センターを設立した最初の人物であり、生涯を動物に捧げてきました。現在、自然と環境を尊重するように新しい世代に働きかけています。そのために、彼は環境と農村開発の学校を設立しています。