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おもしろ話

ピザ・パカヤ 溶岩の熱を使って焼くピザが人気 in グアテマラ

中米のグアテマラに住んでいるある起業家が、地元にあるパカヤ火山の溶岩を利用した焼き立てピザを提供するポップアップ・ピザ屋を観光客向けに作りネット上で話題になっています。

中米の小国グアテマラに住んでいるマリオ・デビッド・ガルシア・マンシーラ氏は、グアテマラで最も活発な火山のひとつであるパカヤ火山の麓で育ちました。彼は故郷を非常に愛しており、離れたくないと考えていましたが、まさか火山をピザ窯として使うことになるとは想像もしていませんでした。

今では彼が経営する「ピザ・パカヤ」は、パカヤ火山を訪れる観光客の目玉のひとつとなるほどの人気となっており、観光客はプレミアム料金を払って、溶岩が流れるすぐそばの火山岩の上でピザを焼いてもらっています。

パカヤ火山の麓にある21の集落のひとつ、サン・ビセンテ・パカヤに住んでいるマリオ氏は以前から火山に魅了されていましたが、その火山が発する強烈な熱を利用してピザを焼くことを思いついたのは2014年のことでした。ある日、火山の様子を見に山に登った彼は、溶岩の上でマシュマロを焼いている観光客のグループを偶然見かけました。その時、彼は閃いたといいます。

会計士の資格を持っているマリオ氏ですが、火山の熱で料理を作れば、自分の好きな料理ができるだけでなく、それでお金も稼げるかもしれないと考えたのです。アイデアは浮かんだものの実際に始めるのは大変だったといいます。最初は、ステーキを焼いたり、鶏肉を煮込んだりと試行錯誤を繰り返しますが、調理や盛り付けに必要な道具が多すぎ負担になり過ぎることに気がついたのです。行き詰った彼ですが、ふと溶岩が少し冷えてできた洞窟状になった岩を見た時に、すぐにピザを焼くことを思いついたそうです。

初めて火山の熱を利用してピザを焼いたときはピザは焦げてしまったそうです。2回目も失敗してしまいましたが、3回目の挑戦では完璧に焼き上げることができました。香ばしい生地にとろけるチーズがのった最高傑作となったそうです。彼は大好きなパカヤ火山を利用して作る完璧な料理を見つけたのです。

マリオ氏は、この火山ピザをビジネスにするために5年以上の歳月をかけ、2019年にようやく「ピザ・パカヤ」をオープンさせることが出来ました。彼のビジネスが軌道に乗るのにさして時間はかからず、今ではほぼ毎日重さ60キロもの機材や食材が入ったバックパックをかついで火山に登り、観光客のためにピザを焼いているといいます。

彼は、今では条件によって2種類の方法で火山ピザを焼いています。溶岩の穴の中に入れてオーブンのように焼くか、あるいは、ゆっくりと流れる溶岩の真横にある固まった溶岩の上にトレイを置いて下火で焼くかの2種類です。後者は、軍用のブーツを履いていても猛烈な熱にさらされるため、足に負担がかかるそうです。

毎日何百人もの人々がパカヤ火山を訪れるため、「ピザ・パカヤ」にはひっきりなしにお客さんがくるそうです。マリオ氏は収入を補い、さらに好きな料理への情熱を満たすことができ、充実した日々を送っているといいます。

ちなみに、マリオ氏によると一枚のピザを焼くのに必要な時間は1枚のピザを焼くのに10分もかからないとのことで、その熱の強さが改めて判ります。