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モダンな盆栽で人気の塩津植物研究所とは?

渋い趣味の代表とも言えそうな盆栽ですが、最近はインスタグラムなどでも、モダンな作品が投稿されたりして若い人の間でも認知されてきているそうです。奈良県にある種木屋「塩津植物研究所」は、若い世代にも支持され、展示会を開けば満員になる話題のお店です。

塩津植物研究所って?

塩津丈洋さん、久実子さんご夫妻が運営している種木屋さん。2010年に東京で設立しましたが、2017年に奈良・橿原へ移転ました。「植物の魅力を多くの人に伝えたい」という思いがあり、日本の山野草木を学び育てる体験型の盆栽教室や草木を生かした空間づくりや造園などを手掛けています。また植物の生産・販売なども行っており、従来の種木屋さんの枠を超えた活動をしています。また、FacebookやInstagramを使った情報発信や展示会なども行っており、新しく盆栽に興味を持つ若い世代を発掘しています。

夫の丈洋さんは和歌山県新宮市に生まれ育ちました。祖父が農家だったこともあり、物心ついたときから草木が身近な存在だったそうです。芸術大学でグラフィックデザインを専攻していましたが、「木」を扱いたくて2年生の時に建築専攻に転向。机や椅子など家具づくりを中心に活動していたと言います。そのうち生きている木にも興味を持ち始め、林業・花屋などの植物を扱う仕事を手伝うようになりました。その中で一番自分にしっくりきのが盆栽だったそうです。師匠と呼べる人との出会いもあって、大学を卒業してそのまま弟子入りをし、今の塩津植物研究所につながったそうです。

一方、妻の久実子さんは、日本の伝統工芸品を扱う会社の社員だった時に、日本文化や民芸の事を勉強しはじめたタイミングで盆栽と出会ったと言います。その時参加したのが、丈洋さんの盆栽教室だったそうです。

塩津植物研究所のこだわり

種木屋とは、盆栽などに仕立てるための植物を種や挿し木から育てる生産者のことです。現在、おふたりが育てている植物その数は200種類5000鉢に及ぶそうです。
盆栽のイメージだと松や梅を思い浮かべがちですが、敢えてほかの業者さんでは扱ってないような多様な植物をかなり豊富に育てています。

「珍しい山野草や実のなるものなど、おもしろいものも揃えています」。塩津さんの盆栽は、和にこだわらず、洋にも合うものも多くあります。旧来の盆栽のイメージとは異なり、モダンな印象です。

「盆栽は実はとても自由なものなのです」と塩津さんは言っています。バラやヒノキなど多くの植物が盆栽に仕立てることが可能だと言います。
「たとえば松でも剪定次第で自分好みの斬新なデザインに仕立てて良し。自分好みの植物で、新感覚の盆栽を作ることもできます。モダンがいいと思えばモダンに。クラシックがいいと思えばクラシックに。自分の暮らしにあった盆栽に仕立てていけば良いのです」
盆栽は生き物。買った時点が完成形ではなく、持ち帰った後に自分の好みに剪定し、育てていくことができると言います。
塩津さんの研究所では、植栽の美を引き立てる盆栽の鉢も、自分の好みのものを選ぶことができます。うつわは全て、丈洋さんが陶芸家に依頼したオリジナルです。「盆栽はうつわと植栽の総合芸術ですから」。