FunLifeHack
アート

黒い石で作られた漆黒のヴァイオリン ブラックバードがカッコいい

ブラックバード(Blackbird)と名付けられたヴァイオリンがあります。スウェーデンの彫刻家ラース・ヴァイデンファルク(Lars Widenfalk)氏がストラディヴァリウスの図面をもとに、石から彫り出したユニークな石製のバイオリンです。

ラース氏は、1980年代後半のある日、輝緑岩と呼ばれる岩石の一部をハンマーとノミで削り出りている時、その心地よい音色に感銘を受けました。そこから、石でバイオリンを作成するというアイデアを思いつきました。1990年、やっとヴァイオリンを彫り出すのに十分な大きさの輝緑岩を入手することができ、制作を開始しました。バイオリンの背面用に2枚目のパーツが必要になったこともあり、結局2年間もの苦労の末、ブラックバードの名を冠した石製バイオリンをようやく完成させたのです。

「それは母なる大地の音であり、地球の奥深くから掘り出された石でつくられた楽器で表現できないかと考えました。」と、2005年にラース氏はGulf News紙に語っています。「私を駆り立てたのは、この石が芸術的な素材としてどこまで可能なのか、その限界を知りたいという欲求でした。」

ラース氏がこのユニークなプロジェクトのために最初に入手した輝緑岩は、彼の祖父の墓からのものでした。墓を改築した際に廃棄されていた大きな輝緑岩を、世界にひとつしかないヴァイオリンの素材としたのです。しかし、この一枚では不十分だったため、彼は、スウェーデンの山から珪灰石に似たハルジェダラン岩を調達しました。

Lars Widenfalk, Glass Sculpture

https://www.widenfalk.com/
http://www.wikiwand.com/en/Lars_Widenfalk

Roundhouse Worksさんの投稿 2018年12月11日火曜日

ブラックバードの胴体は黒い火山岩から彫られていますが、楽器の重量はわずか2㎏です。これは、ラース氏が胴体の壁厚をわずか2.3mmまで薄くしたことに因ります。ストラディバリウスのデザインを尊重し、石で作ったときの最適化に数ヶ月を費やしました。

また、ブラックバードでは、指板、糸巻、テールピース、あご当には黒檀を使用し、駒にはシベリアの永久凍土から採取したマンモスの象牙を使用しています。

1992年に完成したこのヴァイオリンは、スウェーデンの作曲家スヴェン・デビッド・スタンシュトルム(Sven David Sandstorm)氏によって初めて演奏されました。彼は、この楽器のためにわざわざ新しい曲を作曲しました。最初の公演はスペインのセビリアで開催された1992年の世界博覧会のスウェーデンのパビリオンで行われました。それ以降、ブラックバードは世界中をツアーしています。

By: Lars Widenfalk,(Poderedellaluna)

ROS Music Centerさんの投稿 2012年6月7日木曜日

「ブラックバードは重さ2キロと木製のバイオリンより重いですが、それは母なる地球を運んでいるような感覚を与えてくれます。」とラース氏は言っています。

しかし、それはどのように聞こえますか?さて、このユニークな楽器の音を紹介する動画がたくさんあるので、自分で判断してみてください。私には他のバイオリンと同じように聞こえますが、木製のストラディバリウスバイオリンに比べてひどい音だという人からのコメントを読んだことがあります。それでも、ブラックバードは石の彫刻家によって作られたアートワークであり、音楽の傑作ではないことを覚えておく価値があります。

しかし、楽器としてはどのような音をかなでるのでしょうか?それは、このユニークな楽器の音を紹介する動画がたくさんありますので、是非ご自分で判断してください。素人が効く限りは木製のヴァイオリンと同じように聞こえます。しかし木製のストラディバリウス・バイオリンと比べるとやはり敵わないというコメントもありました。

ただ、ブラックバードは、楽器として傑作をつくろうとして制作されたものではなく、石の彫刻家が作ったアート作品という側面もあるのです。