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おもしろ話

ウォンバットのフンが四角い理由が解明される

オーストラリアに生息するウォンバット。特徴的な可愛らしい外見で人気ですが、実はもう一つ面白い特徴を持っているのです。ウォンバットは、他の哺乳類と同じように丸い肛門を持っているにもかかわらず、地球上で唯一、立方体のフンをする生物なのです。

オーストラリアの草原やユーカリの森に生息する有袋類であるウォンバットは、温和で人懐っこく、とても可愛らしい動物の1つですが、長年、解明されない謎がありました。それは、彼らのフンです。ウォンバットは四角いフンをするのです。多いときでは1日に100個程度も四角いフンをするというユニークな生態を持っているのです。しかし、ある研究チームが、この四角いフンの謎を明らかにしたそうです。

ジョージア工科大学の研究者たちは、2018年に、交通事故に巻き込まれたウォンバットの消化管を分析することで、ウォンバットが四角いフンをする能力についての研究を始めまたそうです。彼らは、ウォンバットの消化管に風船を挿入、消化管と風船の動きや形状を調査することで、ウォンバットの腸と豚の腸を比較しました。すると、ウォンバットには厚さや硬さが異なる領域があることを発見したのです。

次に、2次元の数学モデルを作成し、これらの腸の領域が消化のリズムに合わせて何日もかけて収縮・膨張し、フンが形成される様子をシミュレーションしました。その結果、柔らかい腸の部分はゆっくりと収縮することで、フンに角を形成することがわかったのです。ほとんどの哺乳類では、腸の筋肉の収縮はあらゆる方向に起こりますが、ウォンバットでは、溝のある組織が不規則な収縮を繰り返すことで、四角いフンになるのです。

タスマニア大学の野生生物生態学者であるスコット・カーバー氏は、「ウォンバットの持っている、比較的均一できれいなカットのフンを形成する能力は、動物界ではユニークなものです」と述べています。

一見、この研究は、単に好奇心を満たすためだけのものと思われがちですが、今回の研究に携わった科学者たちは、この新事実が人間の消化器系の研究や生産技術に影響を与える可能性があると述べています。

「現在、立方体の製造方法は2つしかありません。成形するか、切り出するか。今回、この第3の方法ができました。」とパトリシア・ヤン博士は語る。ただ成形するのではなく、柔らかい組織を使って立方体を作る方法は、製造工程に応用できるクールな方法だと思います」。

因みに、「なぜ四角いフンをするのか?」という点についてはいくつかの説があります。1つは、ウォンバットはウォンバットがコミュニケーションの手段としてフンを拾って積み上げる習性がありますが、四角い形状は積み上げるのに役立つという説。

別の説では、ウォンバットはフンを使って岩や丸太の上に自分の縄張りを示す修正があるため、四角いフンは転がり落ち難いため有効であるという説です。

また、動物園などで飼育されているウォンバットのフンは、野生のウォンバットほど四角くないそうです。フンが四角いほど、ウォンバットは健康だと言われているそうです。

たかがフンと思いきや、いろいろな意味があるんですね。それをわざわざ解明している研究者がいることにもびっくりですが。