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シャチやサメも襲うダルマザメが恐ろしい

ダルマザメは、体調30~50㎝ほどの小型サメの一種ですが、自分の何倍もの大きさの生物を襲うことで知られています。円錐形に相手の肉を噛みちぎり、時には原子力潜水艦まで攻撃することもあるのです。

ダルマザメ(英名:cookie-cutter shark(クッキーカッターシャーク))は、19世紀初頭にフランスの博物学者によって発見されましたが、海洋科学者たちがこの小さなサメがどれほど危険な存在であるかを認識したのは1970年代になってからでした。

 

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小魚からイルカ、さらには大型のホホジロザメまで、様々な海洋生物にしばしば円錐形の深い傷があることはよく知られていましたが、その原因については謎に包まれていました。1971年、米国商業漁業局(アメリカ海洋大気庁の前身の一つ)のエバレット・ジョーンズ氏がこのサメの胃の中に小さな円錐形の肉片を発見したことから、円錐形の傷はこのサメによるものだと判りました。海洋科学者たちは一見小さなサメが海で最強とされる生物に重傷を負わせる可能性があることに気づき始めました。

彼が発見するまでは、奇怪な円錐形の傷は、寄生するシラミやヤツメウナギ、細菌感染や未知の生物によるものだと考えられていました。海洋学者たちがダルマザメの口と歯を研究し始めて初めて、ダルマザメの咬傷がどれほど危険であるかを理解出来るようになったのです。

ダルマザメが持つよく動く舌と大きな唇は、滑らかな表面に真空を形成することで、獲物に吸い付くことができるようになっていることが判りました。そして、ノコギリヤシのような鋭い歯を食い込ませ、ねじりながら肉をすくい取り、クレーターのような食痕を残すのです。これまでに記録された最も重い傷は幅5cm、深さ7cmになるものだそうです。

このサメは深海に生息しており、その生態はほとんど知られていません。昼間は水深3,500メートルの深海で過ごしますが、獲物が彼らの領域に入ってくることはまれなため、夜間は海面近くまで上がってきます。ダルマザメは、首の周りの一部を除いた身体の下半分を鮮やかに発光させることができます。 この光におびき寄せられた大型の捕食者がダルマザメに近づくと、逆にダルマザメに食いつかれることになると考えられています。

このサメの狩りのメカニズムは不明であり、上記は海洋生物学者の推測でしかありませんが、ひとつ確かなことは、このサメの食害痕はシャチやサメ、アザラシ、エイ、マグロ、メカジキなど、少なくとも48種のクジラやイルカで発見されているということです。

また、ダルマザメは、原子力潜水艦を攻撃し、時には深刻な被害をもたらすことも知られています。Elasmo-Research社によると、1970年代、ダルマサメが潜水艦の露出したケーブルやゴム製のソナードームなどの柔らかい部分を攻撃したことで、修理のために基地に戻らざるを得なくなったこともあったそうです。ひどい場合には、ソナー機器の内部の油が流出して使用できなくなった事例もあります。その後、これらの部分はガラス繊維で覆われるようになり、この問題は解決されました。

攻撃の対象になるのは人間も例外ではありません。2009年には、ハワイとマウイ島の間の30マイルを夜間に泳いでいた男性が、ダルマザメに胸の肉を食いちぎられました。また、2019年には「オーシャンズセブン」という大会にに参加した2人のスイマーが、腹や足、肩に大きな傷を負っています。

噛み痕が致命傷にならない分、よけい恐怖感が増しますね。こんなのに何か所も噛まれるとかぞっとしますね。夜間に海に入る人は少ないでしょうが気を付けたいものです。