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大豆ミート製造会社 不二精油の製品はどこで買える?開発の歴史も

大豆ミート、植物肉、代替肉などと呼ばれる食品をご存知ですか?
菜食系(ベジタリアン)の人たちの間では以前から大豆ミートは知られていましたが、一般の人が食べるようになったのはこの数年のことです。

日本では長きに渡って大豆ミートの開発に携わってきた会社があります。
それが不二精油グループです。
不二製油の製品や大豆ミートの開発の歴史についてご紹介します。

尚、大豆ミートについて詳しく知りたい方はこちらのページで解説しています。

不二製油の大豆製品

日本の大豆ミート製造代表企業であるため、さまざまな種類の大豆ミートを製造しています。
現在、不二精油で展開する大豆ミート素材はなんと60種類以上にもなるそうです。
本物のお肉は、脂や赤身・筋等によりいろいろな食感があり、豚肉や牛肉など肉の種 類、部位によっても食感は異なります。
この肉本来の味を再現するため、現在も開発を続けています。

不二製油は大豆ミートの原材料を製造しています。
そのため直接、不二製油で販売している製品はありません。
皆さんが見る大豆ミートやプロテインの原材料として使われていると思われます。

 

しかし、最近は不二製油が開発した大豆ミートや豆乳チーズを使ったデリを展開しています。

アップグレードプラントベースドキッチン

アップグレードプラントベースドキッチンは、不二製油が開発した大豆ミートや豆乳チーズを使ったプラントベースのデリになります。

大豆ミートや、特許製法で作られた大豆素材をベースに、ハンバーグや唐揚げ、ラザニア、サラダ、デザートなど幅広いメニューがあります。

2019年には大阪・心斎橋の大丸に展開(現在は、閉業)したのを皮切りに、大阪や東京でキッチンカーでの販売やポップアップ店を展開しています。

詳細な情報はアップグレードプラントベースドキッチンのインスタグラムで発信されていますので、興味のある方はチェックしてみてください。

 

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大豆ミート開発の歴史

不二製油グループは大豆ミートの開発に、60年以上も前から取り組んでいた日本の会社です。

不二製油が大豆ミートの開発を始めたのは、1960年代にまで遡ります。
しかしこの開発の歴史は失敗の連続だったといいます。

最初の頃の製品は、いろいろ開発しても風味や食感が「大豆臭い」という問題を解決できずなかったそうです。
発売するものの消費者に受け入れられず終売ということが繰り返されたそうです。
しかしそれでも開発を止めなかったのは「人のために絶対になる」という信念があったからだそうです。

開発を始めた2代目社長の西村政太郎氏は、当時から予想されていた食料不足を踏まえて「君の子供が大きくなるころでは(この事業の意義は)まだきっと分からへん。君の子供の子供が生まれたころにちょっとだけ分かる」と語っていたといいます。

前代表である清水洋史氏は大豆ミートの営業に携わっていた時、3000万円をかけて「週に一度はベジタリアン」という動画を作成し、大豆ミートの用途開拓を試みました。
しかし、やはり売れずに終わってしまい始末書を書いたこともあるそうです。
それでも「大豆ミートの開発をやめろとは誰も言わなかった」ということなので、同社の大豆ミートに対する思い入れの強さが伺えます。

現在、不二製油の大豆ミートは国内シェア5割になるそうです。
やっと時代が不二製油に追いついたということでしょうか。