豆知識

ペットはピューマ? ピューマを飼育するロシアのカップル

ロシアの都市ペンザに住むアレクサンドル(Aleksandr)さんとマリア(Maria )さん夫妻が4年前から飼っているペットはちょっと変わっています。

夫妻が飼っているのはなんとピューマなのです。

なぜピューマを飼うことになったのか?
ピューマを飼っている生活の様子などをお伝えします。

ペットはピューマ?

ペットとして犬と並んで人気があるのは猫ですよね。
1ベッドルームの小さなアパートで暮らしているアレクサンドルさんとマリアさんが飼育している猫のメッシはちょっと変わっています。

実はメッシは4歳のピューマなのです。

ピューマとはどんな動物?

ピューマは南北アメリカ大陸に生息し、生息地域ではジャガーに次いで2番目に大きなネコ科動物になります。
野生では頂点の捕食者として君臨します。

夫妻は、メッシが肉食動物であることを十分に理解しているので
メッシの野生を抑えるために様々な対策を講じています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

I_am_puma(@l_am_puma)がシェアした投稿

ピューマを飼うことになった理由

心理学を学んだアレクサンドルさんとマリアさんは、昔から猫が大好きだったそうです。
でも、まさかピューマをペットとして飼育することになるとは夢にも思っていなかったでしょう。

2018年、ペンザという所にある、ふれあい動物園で生まれたばかりのピューマの赤ちゃんがいました。
そのピューマは深刻な病気で治療を必要としていると聞いて、二人は居ても立っても居られなくなりました。
そのピューマは、通常のピューマより体が約3割ほど小さかったそうです。
そのため、動物園でも野生に帰しても淘汰されてしまうことが想像されました。

夫妻はすでに猫を一匹飼っていましたが、ピューマの赤ちゃんをを自分たちで引き取ることを決意しました。
ピューマを治療し、生きるチャンスを与えたいと思ったのです。

しかし、動物園側が無料では譲ってくれないことも理解していました。
そのため二人はピューマを購入することを申し出ました。
結果、動物園側はこの提案を受け入れたのです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

I_am_puma(@l_am_puma)がシェアした投稿

ピューマを飼うための工夫

夫妻はメッシを家に連れて帰り、なんとか健康を回復させました。
しかし、メッシを飼うためには家の中や外で様々な工夫や調整が必要となりました。

まず、メッシは大きな猫のように行動しますが、この大きさが問題となりました。
二人は、アパートの廊下をメッシの居場所にし、壁にはメッシの鋭い爪に耐えられ、簡単に交換できる竹製のパネルを張り巡らせました。
また、木登りが出来るように大きな木の幹を用意し、その下にはメッシ専用の小さな隠れ場所も作りました。
メッシのお気に入りの場所は浴室にある窓の側だそうです。
そこからはアパートの周りに広がる原っぱを眺めることができようになっています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

I_am_puma(@l_am_puma)がシェアした投稿

二人は、自分たちがピューマと仲良く暮らすためには、メッシをちゃんと飼い馴らす必要があると思っていました。
しかし当然ながら、彼らはピューマを飼ったことも訓練したこともありません。

幸いなことに、彼らは自分たちのちょっと変わったペットをクラスに入れてくれるドッグトレーナーを見つけることができました。
ドッグトレーニングの結果は効果的でした。
メッシは「お座り」「待て」「来い」「だめ」などの基本的な言葉を理解できるようになり、リードをつけて散歩をすることもできるようになったのです。

大型の野生動物であるメッシには運動が必要ですが、アパートには運動出来るだけのスペースはありません。
とはいえ、近所の公園に放すこともできない為、散歩の訓練ができていることは実はとても重要なことなのです。
もちろん、ピューマを散歩させていたら、近所の人はびっくりしますが。

 

この投稿をInstagramで見る

 

I_am_puma(@l_am_puma)がシェアした投稿

メッシを飼った生活

メッシを飼い始めてからの生活について二人は「信じられないほどポジティブ」と言っています。
しかし、もちろん課題もあります。
まず、常にメッシに気を配っていいなければなりません。
そのため、休暇をとることはもちろん、友人たちと一緒に過ごすこともできません。
ピューマではキャットシッターも雇うこともできません。
メッシのエサは生肉を与えていますが、毎月6万円以上の費用がかかることも課題の一つになっています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

I_am_puma(@l_am_puma)がシェアした投稿

もう一匹のペット

二人は、当初1ベッドルームのアパートに住んでいましたが、メッシのためにスペースのある広い家に引っ越しをすることにしました。
その時は、引っ越したらメッシの遊び相手として、もう1匹の大型猫のヒョウを飼いたいと考えていました。

無事、広い家に引っ越した夫妻ですが、なんと、飼ったのはヒョウではなく、チーターのようです。

 

この投稿をInstagramで見る

 

I_am_puma(@l_am_puma)がシェアした投稿

実はメッシは、インスタグラムで150万人のフォロワー、YouTubeでは180万人のチャンネル登録者がいるなど、ネット上の有名人なのです。
確かにインスタグラムやYouTubeを見ていると、大きな猫を見ているようではあります。

ちょっと変わったペットの様子をあなたも見てみませんか?